
リファレンス・マニュアル
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このガイドの中のすべての商標は、正当な所有者に帰属します。
貢献者
The KiCad Team.
翻訳
kinichiro <kinichiro.inoguchi AT gmail.com>, 2015. Norio Suzuki <nosuzuki AT postcard.st>, 2015. yoneken <yoneken AT kicad.jp>, 2011-2015.
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発行日とソフトウェアのバージョン
2015年2月14日 発行
GerbView の紹介
GerbView は、ガーバーファイル (RS 274 X フォーマット)のビューアであり、 Pcbnew で作成したドリルファイル( Excellon フォーマット)も表示することができます。
合計32個のファイル (ガーバーファイル あるいは ドリルファイル)まで読込むことができます。
ファイル(各レイヤ)は透過モードあるいはスタックモードを使って表示されます。
ガーバーファイル形式の詳細については次の PDF の仕様をお読み下さい。 The Gerber File Format Specification - Ucamco.
メイン画面

上部のツールバー

Clear all layers |
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Load Gerber files |
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Load drill files (Excellon format from Pcbnew) |
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Set page size for printing and show/hide page limits |
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Open print dialog |
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Zoom in and out |
Refresh screen |
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Zoom fit in page |
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Layer selection |
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D Code selection (hight light items that use this dcode) |
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Info about Gerber file options loaded in the current layer |
左のツールバー
Grid on / off |
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Display polar coordinates on / off |
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Units selection to display coordinates |
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On grid cursor shape selection |
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Display mode selection (solid or outlines) for flashed items |
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Display mode selection (solid or outlines) for lines |
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Display mode selection (solid or outlines) for polygons |
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Show negative objects in ghost color |
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Show / hide D Codes values (for items using a dcode) |
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Mode used by Gerbview to show layers. |
メニューバーのコマンド
ファイル メニュー

ガーバーとドリルのファイルを GerbView に読み込むことができます。ガーバーを Pcbnew にエクスポートする補助的なオプションもあります。以前は(昔は)いわゆる Dコードを読み込むこともできましたが、それらは現在廃止され、もはやできなくなりました。
Pcbnew へのエクスポート
PcbnewへガーバーファイルをエクスポートするGerbViewの能力には限界があります。
最終結果はガーバーファイル内で RS 274 X フォーマットがどういった形で使われているかによります。
RS 274 X フォーマットは、変換できないラスター形式の特徴を持っています(主にネガのオブジェクトに関係する全ての機能)。
フラッシュのアイテムはビアに変換されます。
ラインのアイテムはトラックセグメント、もしくは銅箔レイヤではないレイヤに線として変換されます。
そのため、変換されたファイルの扱いやすさは、元の PCB ツールが各ガーバーファイルを作成した方法に大きく依存します。
設定メニュー

レイヤマネージャの表示/非表示、表示のオプション、言語設定、ホットキーの設定/編集へのアクセスが可能です。
その他のメニュー

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Dコードのリストは、使用されている Dコードと Dコードパラメータの一部を表示します。
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ソースの表示は、アクティブレイヤのガーバーファイルの内容をテキストエディタに表示します。
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レイヤのクリアは、アクティブレイヤの内容を消去します。
レイヤマネージャ
レイヤマネージャには2つの目的があります:
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アクティブレイヤの選択
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レイヤの表示/非表示

アクティブレイヤは最後に(最前面で)描画されます。
新しいファイルをロードする際 には、アクティブレイヤが使用されます (新しいデータは以前のデータを置き換えます)。
注記:
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項目を左クリック: アクティブレイヤを選択
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レイヤマネージャの上で右クリック: 全てのレイヤの表示/非表示を切替
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カラーアイコンの上で中クリック: 表示色の選択
ガーバーレイヤの表示モード
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Raw モード
各ガーバーファイルと各アイテムはファイルが読込まれた順に描画されます。
しかし、 アクティブレイヤ のみ最後に描画されます。
ガーバーファイルに(黒で描かれる)ネガのアイテムがある場合、すでに描画されたレイヤ上に画像の乱れが生じます。

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スタック モード
それぞれのガーバーファイルは、ファイルが読込まれた順に描画されます。
アクティブレイヤ のみ最後に描画されます。
ガーバーファイルに(黒で描かれる)ネガのアイテムがある場合でも、このモードでは、画面上に表示する前にローカル·バッファ内の各ファイルを描画するので、すでに描画されたレイヤ上に画像の乱れは生じません。ネガのアイテムは、画像の乱れをおこしません。

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透過モード

図面のレイヤ選択の効果
この効果はrawモード、スタックモードでのみ有効です。
アクティブレイヤは最後に(最前面で)描画されます。

アクティブレイヤは最後に(最前面で)描画されます。

レイヤの印刷
印刷ダイアログへのアクセス
レイヤを印刷するには、画面上部のツールバーより ツール、あるいはファイルメニューより印刷を使用します。
印刷対象が、印刷範囲の中に含まれていること( フォトプロッタは、プリンタで使用される用紙サイズより遥かに大きなサイズの出力エリアを使えることを覚えておきましょう。 場合によっては、全てのレイヤをブロック移動コマンドによって移動する必要があります。 |
ブロック移動コマンド
対象を選択して(マウス左ボタンを押しながらドラッグ)、画面上の選択された領域を動かすことにより、それらを移動することができます。
最終的に移動している領域を配置するためにマウスの左ボタンをクリックします。